思いつきや出来事 一覧

私はこの話を、『王女の冒険で王国が救われて姉妹も仲直りもできてハッピー☆』とか『ありのままの自分でいいの☆』ってだけ話じゃあないと思っているんだ。ネットを見てると、この映画を、子供向けだからストーリーが薄くても仕方がないとか、歌と映像だけはいい、と評する人が多いようだけど、子供はエルサやアナや両親の葛藤を理解することはできないから、大人でも楽しめると思うけどな。

もしよかったら英語版のLet it goを聞くか和訳を見るかしてみてほしい。日本語版はエルサの葛藤がわかりづらいから。

さて、1回しか見ていなくて記憶があいまいだから、妄想でかなり補完しながら、私の感想を書いてみるよ。以下、セリフやエピソード等は実際のものとは異なる可能性があります。

エルサと両親

まずこの話の悪者は、あの、岩っぽい謎の生物の長(おさ)っぽいやつだと思うんだ。愉快な仲間みたいな顔して歌って踊ってる場合じゃないよ。あいつのせいで幼いエルサはすごく傷ついたんだ。だってまだ8歳だよ......ただでさえかわいいアナを自分の手で傷つけて死なせてしまうかもしれないなんて、とてもつらい出来事なのに、あいつがエルサを脅すからエルサは自分を好きでいることができなくなっちゃったんだと思うな。力が暴走したのはそれが原因だと思うんだ。ラストでは自己肯定できるようになって、コントロールできるようになってたものね。

エルサはアナに魔法を当ててしまった時のこと、なんでもっと気を付けなかったのか、ずっと自分を責めていたと思う。それと同時に、魔法の力を持たないアナをねたんだりもしたと思うんだ。そうじゃなきゃ遊ぼうって誘いにきたアナに、あんな冷たく「あっちに行って、アナ」(......わかったよ~ ←アナ)なんて言わなくてもいいもの。でも、すぐに、違う、私がいけないの、ってまた自己嫌悪に陥ったんじゃないかな。

しかも、自分の力のせいで迷惑をかけている両親には甘えてわがままを言うこともできなくなったと思うな。両親は両親で、力を人に知られないよう、また、将来ひとりで国を統べることができるよう、あれやこれやと要求が大きくなったんじゃないかと思う。力が制御できなくなって、お父さんが手袋をくれて「これをしていれば大丈夫だ」って言うシーンがあるんだ。その時エルサは、改めて自分を否定されたように感じたと思うな。

エルサの両親ってどっちがよりエルサを抑圧していたかっていうと、個人的には母親だったんじゃないかなって思っちゃうんだ。どうかお願い、いつもいい子で、力を隠して、なんて日ごろから口うるさく言って、しばしばめそめそと泣いて罪悪感を与えて。父親は直接エルサを否定するようなことはなかったんじゃないかなって思ってるんだ。それをエルサは心のよりどころにして、もしかしたらお父さんは否定しないでくれるんじゃないか、なんて思っていたんだ。だからあの手袋の時は余計にショックだったんじゃないかと思うんだ。

でも、当初のシナリオでは、両親が娘のために魔法の力をなくす方法を調べたり、制御できるよう訓練したりしていたようだね。あと、抑圧していたのは父親みたいだ。じゃあ、私が思ったのは、まちがいだね。

参考:
ネタバレ解説!『アナと雪の女王』に関する7つの疑問を検証してみた - 1年で365本ひたすら映画を観まくる日記

ちらしがき 『Frozen』と『アナと雪の女王』の違い

あと、こんなページを見つけたよ。あの時代は女性に発言権がないんだって。そっかあ、うっかりしていたな。じゃあやっぱり悪いのはお父さんだね。なにも悪気があってやったわけじゃないってことはわかるよ。でも現実だって、子供をつぶしていくのはそういう悪気がない親の気持ちだったりするよね......残念だけど。

参考:「アナと雪の女王はこう終わるべきだった!」 How Frozen Should Have Ended 和訳 - Cuteuphoria(多キャワ状態)

アナ

さて、一見能天気でミーハーなアナだけど、アナはアナで深い心の傷を抱えているんだ。だっていきなりエルサが冷たくなったんだもの、きっと両親に訴えたんだよ。

「パパ、ママ! エルサがひどいの!」

でも両親はエルサの肩を持つばかり。

「アナ、エルサに迷惑かけちゃだめだよ」

「どうして? 前は遊んでくれたのに」

「......エルサは女王になる勉強をしないといけないんだ」

きっとアナは、私よりエルサのほうがいい子だから、エルサのほうが大事だから、私が不当な扱いを受けていても両親はとがめてくれないんだ、って自尊心をいたく傷つけられて過ごしたと思うんだ。両親はエルサに時間を割くことが多かったと思うし。ハンス王子、だっけ? あいつに初めて会った時も、寂しそうに、エルサのほうが優れている旨を打ち明けていたよね。アナもずっと愛情に飢えていたんだ。それで、自分を尊重してくれる存在を強く求めていた。ただ恋愛に憧れるミーハーとして見るんじゃかわいそうだ。

参考:アナが夢見るのはロマンスではなく「受け入れられること」|『アナと雪の女王』レビュー⑥ | Clarapress

そんなわけで、エルサに対しては、どうして遊んでくれないの、どうして私を無視するの、どうして私と向き合ってくれないの......ってずっと思ってきたし、その気持ちをどうか周りの人に解ってもらいたかったんだ。エルサの戴冠式で、後で話そう、って言うエルサに、みんながいる場で詰め寄るシーンがそういえばあったよね。それがきっかけで、アナはエルサの手袋を奪っちゃって、エルサの力が暴走して、エルサが飛び出していっちゃうんだけど。後で話さなかったのは、早急に回答がほしかったというのもあるかもしれないけど、ほかの人にも訴えたいという気持ちがあったんじゃないかなあ。そういえばそのあと、エルサが手袋をしている理由についてアナは「潔癖症なのかと思ってた」的なことを言ったと思うんだけど(どうだっけ)、どうせ私たちなんて汚いと思ってるんでしょ、みたいな、いじけているような気持ちを抱いていることが感じ取れるよね。

そうそう、いじけてるといえば、話は飛ぶけど、氷の城に現れたアナにエルサが間違って魔法を当ててしまったあと、アナはハンス王子の熱いキスで治してもらおうとお城に行ったでしょ。そこで「エルサにやられたの!」って言ったのは、ずうっと思ってたことがついに口に出たという感じがするよね。子供の時分もあんな風に両親に訴えたんじゃないかと思う。ほんとはエルサがわざとやったんじゃないことはわかっていたんじゃないかと思うんだけど、なぐさめてほしくて、悲劇ぶったんだ......。

氷の城といえば、なぜアナがエルサを執拗に追いかけて行ったのかというと、やっぱり、自分を認めてほしかったんだ。自分がないがしろにされているときというのは、もしかしたら私が何かしたのかも、という思いもあったけど、ネアンデルタール、ん、違うな、なんだっけあの国......ア......? えーと、そこに冬がきているというのはまぎれもなくエルサが悪いから、エルサを責め立てる大義名分ができたんだ。いつもそうやって、ひとりで、勝手なことばっかりして、周りの――私の気持ちも考えてよ、って。責め立てるといっても罰したいわけじゃないんだ。今までごめんね、アナ、これからはちゃんと話すわ、って言ってほしかったんだ。

最後に、剣を振り下ろされたエルサを身を挺してかばうんだ。それがすなわち真実の愛で、アナの氷が溶けたんだよ。――でもさ、そうだとしたら刃の前に飛び出した瞬間に魔法が解けちゃうね? いったんアナがカチカチに凍ったから剣が折れたわけで、その前に溶けちゃったらとんだ悲劇だよ。お子様には見せられない。やっぱり真実の愛はエルサの涙なのかな。いやあでも単に、タイムラグがあったんじゃないかなあ。

真実の愛とはやはりアナ自身のものだと考える人はけっこういるみたいだから、信憑性あるかもしれないな。

参考:アナと雪の女王を繰り返し見ていて、クリストフではアナを救えなかったのだとやっと気づいた件。: フモフモコラムプレミアム

他の人々

ハンスも上に兄弟が多くて、あまり目をかけてくれる人がいないなかで育ったようだね。アナ不在中に張り切って指揮を執っていたあたり、彼も尊重されることに飢えていたんだね。すがってきたアナを冷たく突き放すのは、ネットで見ると、原作中の「鏡」という役割だからだそうだけど、実際のところこういう男の人って多くない?

「バイト先の店長がひどいの!」

「俺にどうしろっていうの? 」

みたいな。まあ多くの男の人はその後彼女を殺して国を乗っ取ったりしないけど。

アナとラブラブで国民のために熱心に行動していたハンスがアナを裏切ることをしたのでいきなりすぎると感じる人もいるようだけど、そんなものでしょ男って......かわいいね好きだよなんて言ってセックスしておいて勘違いさせてごめんとか......子供ができたら結婚しようって言って膣内射精しておいて実際妊娠を告げると音信不通になるとか......奥さんとは醒め切った関係だ離婚するって言いながら第二子誕生とか......その場その場で恰好だけつけておいて女が面倒くさくなると逃げ出すんでしょ......!!

参考:Red Notebook 『アナと雪の女王』ハンス王子の解釈

オラフはエルサが作ったから、エルサの愛の化身なのかなって感じがする。死に掛けて寒がるアナを暖炉の前で抱いて、溶けるのも厭わないと言うあたり、愛を――それも、母性愛を感じるよ。

クリストフはよくわかんないや。まあカップホルダーついてるからいいんじゃないの。

※社会的弱者の象徴という説があるようだよ。
参考:トナカイ・スヴェンはなぜ必要?|『アナと雪の女王』レビュー⑧ | Clarapress


妄想を書きながらちょっと調べてみると、ノベライズ版というのがあったりするんだね。こういうの読んだらますます理解が深まって、妄想じゃなく語れるようになるかもしれないな。

文庫

DVD(日本語吹き替え)※表示価格は30日間レンタルの価格かも

DVD(日本語字幕) ※表示価格は30日間レンタルの価格かも

おしまい。


7月4日(木)

仕事帰りに買い物をして帰る。
要冷蔵品をしまおうと冷蔵庫を開け閉めして、ふと扉のポケットを見ると蜘蛛くん。
いったいいつ入ったんだ。
いったん閉めて、キッチンペーパーを片手に再び開ける。
しかしもう蜘蛛くんはいなかった。


7月5日(金)

朝食を用意するために冷蔵庫を開ける。
蜘蛛くんがいた。
さては凍えてお亡くなりになっているだろうと思ったら案外元気に動いていた。
庫外に出すと、ぴん、ぴん、と跳んで去って行った。


7月6日(土)

起き出してきてパソコンのスイッチを入れているとキーボードに蜘蛛くん。
キッチンからここまでたどり着いたらしい。
タイピングする時にうっかりプチンとやりたくないので、ふうふう息をかけて机の端に追いやる。
しかし気づけばまた近づいてくる。
パソコンモニタからティッシュケースへ。
ティッシュケースから机へ。
机からキーボードへ。
よく見れば移動した道筋に細い蜘蛛の糸。
おまえ、ぴん、ぴん、ってよく跳ねるけど、そういうところはさすが蜘蛛なんだな。と感心してみる。
跳ねる蜘蛛を調べて「ハエトリグモ」にたどり着く。
そうかおまえ、ハエトリグモくんなんだね。


7月7日(日)

姿が見えないと思ったら窓際の壁を徘徊している。
しばらくして床の上に脱ぎ棄ててあったスカートを拾い上げたらその下でキョトンとしていた。
うっかり踏みつけないよう床の上に散らばせていた衣類を拾い集めてついでに洗濯する。
蜘蛛くんは再びキッチンのほうへ向かっていく。
廊下の真ん中にいるものだから、危ないよと注意する。
蜘蛛に聴覚はあるのだろうか。ましてや知能なんて。


7月8日(月)

今日はルンバくんが出動する日。
まさか蜘蛛くんをすりつぶしてはいないだろうかと気が気でない。
仕事から帰ってきたらルンバくんが鉢植えをひっくり返して植物を蹂躙していた。
片付けて手を洗おうとキッチンの蛇口をひねったら、シンクから慌てて逃げ出すやつがいる。
蜘蛛くん、そこはさすがに危ないよ。
仕方がないので横着せず洗面所で手を洗う。

食後、蜘蛛くんの姿も見えないので食器洗い。
ざぶざぶやって、気づいたら水を張ったボウルのなかで蜘蛛くんが糸くずのようになっていた。
おまえ、いったいいつからそこにいたの?
なんとなく動いているようにも見えたのですくいあげてシンクに出す。
足がぴくぴくと動いているがそれ以上の動きがない。
急いでティッシュを持ってきて吸いつけるようにしたら、案外元気にティッシュにつかまって復活している。
ぴん、ぴん、と跳ねてこっちにきそうなので、慌てて玄関ドアを開けて外へ振り落とした。


初めて見たときからなんだかちょっと縮んだような姿を思い出す。
おまえのごはんなんてちっともいないのに、あんなにぴん、ぴん、動き回るから。
外の世界ではもう少し生きやすいだろうか。
それとももっと厳しいんだろうか。

小さな黒い糸くずみたいな姿を気にせず動く日々が戻ってほっとしたけど、
でもあとほんのちょっとなら、そんな日々が続いてもよかったかなって思うんだ。


10連休のゴールデンウィークをフルに活用して、とうとう新しいドメインに引っ越しをしているよ!

実際に新しいドメインを取ったのは2月とか3月とか、そのあたりなんだ。
まえ宣言した時は「mimies.net」にすると言ったけど、「みみーずどっとねっと」ってなんかヤだなって思ったの。
「みみーずどっとこむ」がよかったけど、こっちはもう誰かが確保しちゃってるからムリなんだ......。
で、ちょっとお高いけど「みみーずどっとじぇいぴー」にしたというわけ。


引っ越しに合わせてデザインも変えたんだよ。
とってもかわいくできて、とっても嬉しいので、いっこずつ解説するね。

ちなみに、全部のサイトで色を共通させているよ。
背景色が白で、文字の色は茶色。アクセントに黄色と黄緑で、リンクの色は深い赤なんだよ。

長くなるので「続き」に書くね。


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みみーず

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